
一般社団法人 日本ラジオロジー協会
代表理事 陣崎 雅弘(日本医学放射線学会)
2026年8月より、日本放射線医学連合(JRC)の代表理事に就任いたしました。前任の青木茂樹先生の急逝に伴い、4月より代表理事を暫定的に務めてまいりましたが、8月の役員改選により、改めて代表理事を拝命いたしました。
日本放射線医学連合は、放射線科医(日本医学放射線学会:JRS)、診療放射線技師(日本放射線技術学会:JSRT)、医学物理士(日本医学物理学会:JSMP)の3つの学術団体と、放射線機器関連企業(日本画像医療システム工業会:JIRA)の4団体が一体となり、産学連携を推進する組織です。学術集会・展示会の開催やその他の共同企画を通じて、放射線医学・医療の発展に寄与することを目指しています。
このような学術と産業が一体となった組織を適切に表す名称については、長年にわたり様々な議論が重ねられてきました。1987年の設立当初は日本医学学術集会振興協会(JMCP)、2002年からは「日本ラジオロジー協会(Japan Radiology Congress)」の名称で活動してまいりました。一方、毎年春に開催する大会は「JRC」と呼称しておりましたが、正式な日本語名・英語名が定められていないことも課題でした。
そこで、4月の代表理事就任を機に、改めてこの課題に取り組むこととしました。放射線医学は産業界との連携のもとに発展してきた分野であり、「放射線医学」という言葉にはその連携も包含されているとの考えから、4団体で協議し、組織の特色を簡潔に示す「日本放射線医学連合」への改称が9月の理事会において満場一致で決定しました。また、毎年4月にパシフィコ横浜で開催するJRCの学術集会・展示会については、「日本放射線医学連合学術集会・展示会(Japan Radiology Congress: JRC)」を正式名称といたしました。これにより、法人と学術集会・展示会それぞれの名称と位置づけが明確になりました。
この4団体が合同で開催する春の大会には毎年約2万4千人が参加し、放射線分野では世界有数の規模を誇ります。また、臨床現場から生まれた新たなアイデアを企業へ橋渡しし、製品開発につなげる産学連携マッチングの取り組みも進めています。今後はAI領域での提案も増えることが期待され、産学をつなぐこの仕組みの重要性はますます高まるものと考えています。AIをはじめとする技術革新が急速に進む今、医学、技術、物理、産業界の連携がこれまで以上に求められています。
このように学術と産業が一体となった多職種の体制は、世界的にも極めて特色あるものです。その背景には、日本にはグローバル企業を含め、200社を超える放射線機器関連企業が存在するという、日本ならではの強みがあります。
JRCは2027年に設立40周年という大きな節目を迎えます。この節目を迎えるにあたり、代表理事として、これまで諸先輩方が築いてこられた歴史と伝統を大切にしながら、この日本独自の多職種・産学連携モデルをさらに発展させ、学術と産業が協力して新しい医療を創出する仕組みを世界へ発信していきたいと考えています。
今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。